「スズムシランド珠洲ネットワーク」が提唱する珠洲市の「鈴虫の里」構想

なぜ鈴虫なのか

いったい「珠洲」は何の里?

 主要道を車で走っていると町の境近くで一つの看板を目にすることと思います。「○○の里」「○○のまち」と書かれた看板です。能登各地にもそれぞれにわがまちをPRするのにふさわしいものが決められています。珠洲市は「伝説とロマンの里」(一部で「花の里」の看板も立っている)となっています。これを決めた方は素晴らしいと思いますし、大変聞こえもよくこれでいいのですが、一部の市民から見れば今ひとつ納得いかないというか、理解しがたいものがあります。街のキャッチフレーズといえば、いちばん売り出したいものであり、その地に住んでいる人の大半が他から来られた方にも自慢できるのはもちろん、ある程度の説明ができるのが理想ではないでしょうか。
 確かに珠洲市は、昔、弘法大師が佐渡から能登へ来て最初に見つけた島とされる「見附島」、弘仁年間に空海によって創建され弘法大師直筆の総聞木造不動明王座像がある法住寺、平時忠一族の墓・倒杉・永禅寺・須々神社・・・など古くから伝わった伝説や名所も数多く残っており、伝説のまちにふさわしいと思います。しかし、ただ「伝説のまち」であってもこれらが市民にどれだけ浸透しているでしょうか。どんな伝説があるのか詳しく説明できる市民がどれだけいるのでしょうか。他から来られた方は、ただ伝説のあるまちだからといって、それだけでそのまちに魅力を感じるでしょうか。ロマンにいたっては日本全国どこの人だって自分のまちがロマンがあると思っていると思います。ロマンというネーミングそのものが魅力なだけであり、珠洲の「伝説とロマンの里」は少々難しいものとしてとらえてしまうと思います。大事なことは、せっかくの看板に書かれたことをまちおこしに利用するかにあると思います。ほんの一部の市民団体が行動をおこしておられますが、まだまだ市民レベルの域には達していないと思います。何かそれらに変わる「○○の里」なるものはないかと考えていました。
 そんな疑問を以前から持続けていた昨年の秋、急用のため姉の嫁ぎ先である高知県へ行くことになり、以前から家で趣味として飼育していた「鈴虫」を子供たちへの生きたお土産として持っていきました。。その数約50匹、子供たちは生まれて初めて見る鈴虫の成虫にびっくりするやら喜ぶやらで大はしゃぎ。早速飼おうとするがどうすればよいかわからない。高知とはいえやはり高知市の中心に育ったから知らないのも無理はない。確かに珠洲ではあちこちで鳴き声は聞こえるが、鈴虫を見つけるのは大変難しく、ほとんど捕獲することが困難な生物であるから、都市部に住む子供はもちろんその親やお年寄りも虫を見たことも飼い方も知らないのは当然のことだろうし、もしかしたら今の日本でも同じことが言えるかも知れない。昔ではあたりまえに子供たちが野山を駈けずり回って虫とりをしていた時代が過去のものとして忘れ去られようとしている・・・。実はこれは大変なことで、何かしなければならない。そこでこの鈴虫を珠洲市の町おこしに使えないかという事だったのです。鈴=珠洲というなんとも言葉の語呂合わせもピッタリで、これなら「鈴虫の里」として売り出しても大丈夫なのでは ないかと思い、早速プラン作成にとりかかりました。現在の社会においてまちおこしが叫ばれている中で、癒しを求める人も増えており、鈴虫による町の活性化が珠洲市にもたらす効果は大きいと考えております。
 よって、能登鉄道友の会は鈴虫を珠洲市のまちおこしの一つとしてとらえ、平成12年5月5日「鈴(珠洲)虫の里」構想を提唱し、地道に活動してきました。平成12年10月10日には、鉄道を愛する者の集まりの会だけでは活動に限界があるため、広くまちおこしを一緒にやっていく仲間を増やしていくために「鈴虫の里構想研究会」を能登鉄道友の会から分離・独立させ、提唱した基本構想をそのまま引継いで、親しみやすいネーミングをと協議した結果「スズムシランド珠洲ネットワーク」と決定し活動していくことになりました。。

「鈴虫の里」基本構想
@ 住民が主体となって鈴虫のまちづくりに取り組んでいきましょう

 いつまでも行政に頼っていてもだめで、何も行政が中心となっていく必要はありません。住民が主体となって住民の手によってがんばっていき、まちこしに取組むべきで、まずは少しづつでも鈴虫を飼育する人を増やしていきましょう。幸いなことに、鈴虫はずっと昔から人の手によって飼われてきて飼育も簡単で、増やすことも容易な虫です。虫は自然界の中で一生を生き抜くのがいちばん・・・というのが理想かもしれませんが、環境の変化・破壊や乱獲などによって絶滅の危機に瀕している虫もあります。あのメダカさえも絶滅しかかっているくらいで、環境の変化に敏感な鈴虫だって決して安泰だとは言えないでしょう。そのためにも、人間の手によってあたたかく保護してやるのも大切です。鈴虫一匹の雌で100個から200個の卵を産むといわれております。大事に飼育していく人が増えればそれだけ繁殖して数が増えてきます。数を増やして観光産業の一つとして売り出すことも可能です。MADE IN SUZUブランドの鈴虫を全国に向けて販売していきましょう。それによる相乗効果も期待できます。
 また、鈴虫を飼育することによって飼育している人同士の交流・コミニュニケーションも深まり、虫を知らない子供たちにも自然が生んだ素晴らしさを実感できることでしょう。現代の人間に入り込んだすさんだ心・失われつつある人間の心・欲に目がくらんでしまった可愛そうな心をなくし、過疎のまちであっても何も立派な施設がなくったって人間の心の原点さえしっかりしていれば、素晴らしいまちであると同時に、自分のまちに誇りがもてるようになるでしょう。鈴虫を飼育・観察することによって生まれる「くつろぎ」、鈴虫のあの鈴の音の鳴き声は人間にとって「やすらぎ」であると思います。珠洲市において、くつろぎ・やすらぎ空間の創造によるくつろぎ・やすらぎのまちを目指しましょう。

A 鈴虫を観光の一つの目玉にしましょう

自然が豊富な珠洲

 何も立派な施設や名勝・景勝ばかりが観光の目玉になるとは限りません。
鈴虫を使って、例えば経営難の続くのと鉄道に「鈴虫列車」なるものを走らせ、列車の乗客に鈴虫をプレゼントすれば喜ばれると思いますし、利用促進にもつながります。立派な駅舎の残る無人駅を有効活用して、駅で飼育することもできますし、喫茶店を併設して「鈴虫サロン」なんかあっても面白いですし、ハーブと併せての販路も拡大できます。市内の宿泊施設に宿泊した観光客の希望者には無料もしくは他より安く提供すれば一つの目玉にもなるでしょう。持ち運びにさえ注意すればどこへでも持っていけます。生きたお土産として喜ばれるのではないでしょうか。
 また、鈴虫が成虫となってもっとも元気に鳴くピークはその年の気候にも左右されますがだいたいは9月初旬から中旬ごろです。このころ珠洲では秋祭りのピークです。珠洲のお祭りはキリコが有名で、それを担ぐ時にはほとんどが「ドテラ」といわれる着物を着用します。そのドテラにはたくさんの鈴がつけられ、人が動くたびにその音でにぎやかになります。不思議なことに鈴虫は日中はほとんど鳴くことはないのですが、キリコが来て太鼓・鐘・笛の音とドテラの鈴の音を聞くと突然鳴きだしたことがありました。キリコが去っても余韻を楽しむかのように鳴きつづけていました。珠洲の秋祭りのキリコとドテラの鈴の音と鈴虫の鳴き声の競演〔音〕というのもすばらしいと思います。たくさんの家庭に飼育されていれば、珠洲へ行って秋祭りを見に行って綺麗なキリコを見たあと、キリコが去っていった町内の至るところに鈴虫が鳴いていてロマンティックだった、街全体が鈴虫の音につつまれて心がいやされた・・・それだけで魅力あるまちになるのではないでしょうか。
 実際、鈴虫が生きているのが六月から十月の五ヶ月くらいというのがネックといえますが、夏には鈴虫捕獲体験、秋には鳴き声コンクール、冬には孵化を楽しみにしての飼育用の容器を珠洲焼きでつくる珠洲焼体験や鈴虫フェスタ・全国で鈴虫をまちおこしに活用している団体との「鈴虫サミット」なども開催してもよいでしょう。鈴虫を配るキャンペーンとして、都会のほうへ出向いて鈴虫を配布しながら、観光地「珠洲」をPRすれば効果抜群だと思います。
 鈴虫による観光振興をはかり、珠洲人の生まれ持った純真な心で旅行者をもてなすと同時に体験交流型の観光産業を目指しましょう。

B インターネットを利用した情報発信を行ないます

飼育用につくられた珠洲焼容器

 生きたお土産として珠洲生まれの「鈴虫」が全国へと広がっていきます。しっかり管理すれば秋まで順調に育ち雄はしっかり鳴き続け、雌は産卵して死んでしまいますが、越冬管理さえ上手くできれば春には幼虫がかえります。雌一匹で100匹から200匹の幼虫が孵化するのですから、その数は大変なもので、一度にこれだけ飼育するのは不可能でしょうから、知人で飼育してみたい人がいたら分けてあげましょう。こうすれば、珠洲生まれの鈴虫はそのうち全国に広まりさらに輪が増えていくでしょう。しかし、中には飼育方法がわからないとか、飼育に不安を持っている方もおられるでしょう。そういう時に利用したいのがインターネット。今や情報発信の中心媒体として各家庭にも普及しつつあります。それを活用すれば日本中どこに行っても情報を収集できます。気候の違いがあるとはいえほぼ同時期に成長していくので、タイムリーな情報を伝える事ができます。「珠洲の鈴虫は今こんな状態です。みなさんのところはいかがですか」と紹介することができ、掲示版の活用によって情報のやりとりができ、もちろん飼い方も紹介できます。同時に珠洲市のあらゆる情報発信も可能で、飼育用の容 器・砂・炭・餌なども通信販売が可能です。インターネットの魅力を十分にフル活用し、全国に、いや世界に「鈴虫の珠洲」を売り込むチャンスです。

C 芸術・文化・農林漁業に貢献させます

珠洲焼の下の敷物も珠洲産

 珠洲虫を飼育するには、いろいろな準備が必要です。とは言ってもそんな大変なことではなく、プラスチックの容器に砂・炭・餌・・・これらはすぐにでも手に入れられるものですが、ちょっと凝ってみて、全部MADE IN SUZUの物に揃えて飼育することを提唱してみてはいかがでしょうか。例えば珠洲焼の活用。室町時代以降途絶えていた歴史ある焼物を近年何人かの手によって復活させ、何人かが独立して独自の研究・工夫をかさね新たな創造も生まれ、それぞれの道を歩んでおられ注目を浴びています。しかしながら、芸術的完成度として高く認められても、作品完成までのコストがかかっていることもあって販売されていても値段も高いため庶民にはなかなか手の届かない高級品のイメージがあるようです。もう少し庶民的な商品があれば、まだまだ販路拡大も可能だと思います。昔、鈴虫が壷に入れられて家庭で飼育されていたことを思うと、珠洲焼も付加価値を高めて鈴虫の飼育に適した容器を作ってみてはいかがでしょうか。今後の珠洲の観光産業に珠洲焼は不可欠です。鉢ヶ崎の陶芸センター・珠洲焼資料館・珠洲焼実習センターなどと一体となった鈴虫館を建設し、「珠洲焼の村 」を構成すれば観光地珠洲の浮上の核として、鉢ヶ崎を中心とした観光開発は重要になってきます。
 その他にも、飼育容器に入れる砂も珠洲の砂を使うのをはじめ、水分の調整に適している炭は珠洲の名産の一つでもある珠洲炭や、松笠、餌となるリンゴ・キュウリ・茄子を新たな珠洲の特産品として売り出すこともできます。

D 子供の教育に活用させます
 私たちの子供の頃は学校から帰ると真っ先に外へ飛び出して夕方遅くまで遊びに出かけたものでした。野山を駆け回って昆虫採集なんかもよくしました。とくに、鈴虫は捕らえるのがなかなか難しく、捕らえた時の感動は他の虫より喜びは大きかったのを覚えております。また、それを飼育するのも楽しみのひとつでした。
 しかし、現在の子供たちはどうでしょうか。家へ帰ってからは休む暇もなく夜遅くまで塾づけの毎日、たまの休みは家の中にとじこもりゲーム三昧と、全く外で遊ばない〔遊ぼうとしない〕傾向が強くなってきたように思われます。しかしながら、虫にたいする興味は大きいのは確かなようです。虫という存在が遠いものであると同時に、虫は買うものだというイメージが浸透し過ぎています。本当は、自然の中にとけこんで自然の中から発見してそれを家庭の中に持っていくのがベストなのですが・・・。
 とりあえずは、市内の保育所・小学校で成長を観察していく教材として利用し、飼育することの楽しみを与え、体験学習の推進に役立て、学校同士の鈴虫の飼育状況の情報交換をすることによる学校間の交流にも役立ちます。孵化してたくさんの幼虫がかえったら、希望する子供たちにも分けて家庭で飼育することにすれば、親子のコミュニケーションも生まれ、明るい未来ある子供たちの創造にも寄与することでしょう。
 増殖させて、自然放流のような形で自然に戻して「鈴虫公園」を作って捕獲体験させてもいいと思いますし、飼育するために必要な容器としての陶芸・珠洲焼きの作成、炭焼き体験・餌となるキュウリ・茄子の栽培体験などを体験学習させることによって、珠洲のことについてより深く知ってもらうと同時に地域産業の理解・学習意欲の向上にもつながっていくことでしょう。


本年度の事業内容
@ 会員募集
「鈴虫」を珠洲市のまちおこしとしてとらえ、「鈴虫の里」珠洲をめざしていっしょに取組んでいく仲間を集めて「スズムシランド珠洲ネットワーク」を結成し、まちづくりに取組んでまいりました。また、ポスター・チラシ等の媒体を利用して珠洲市内の希望者には鈴虫をお分けすると同時に、主旨にご賛同いただいた方には「スズムシランド珠洲友の会」の会員になっていただきました。今後も会員を増強していくことになりました。

A イメージキャラクター・マスコットの公募
珠洲市を「鈴虫の里」として売り出していくにはなくてはならないのがイメージキャラクター・マスコットです。公募によって決定し広く人々に訴えていける広告塔として利用していきます。只今準備中ですので、詳細は後日このページでもご紹介させていただきます。残念ながら「鈴虫の里」は長野県北安曇郡松川村が「登録商標」に登録済みのため使用制限されてしまいますが、それにかわるイメージの創造もつくっていきたいと思います。

B 幼虫を希望する保育所・小学校に配布
小学校は残念ながら鈴虫が孵化して育つ頃夏休みに入ってしまうため、子供たちだけでの飼育は困難なため、先生たちのご理解・協力がなくては飼育できないことがわかりました。しかしながら、能都町の三波小学校では無事飼育・成長させることができ、子供たちは大変喜んでいたことを思うと難しい問題ではないと思います。その点、休みがない保育所はかなりの数で配布した実績を残し、喜ばれております。

C 飼育用の珠洲焼の容器の開発・作成・販売
試作品も完成し、実際に飼育してモニターも行ないました。だいたいの形でイメージは出来あがりました。今後も、いくつかの試行錯誤をくりかえし、実用品として売り出すことを目指します。

D 蛸島の家庭・飯田町商店街の希望者に配布
スタートは珠洲市蛸島町の鉢ヶ崎海水浴場を核としたリゾート基地。とりあえず周辺の希望する家庭に配布して飼育してもらっています。さらに珠洲の中心でもある飯田町の商店街にもその輪を広げ、鈴虫によるやすらぎの町づくりをすすめています。

E ホームページの開設
能登鉄道友の会のホームページの中に鈴虫についての専用ページを開設しています

F 養殖化にむけての具体的計画の立案
来年に向け、越冬用の施設を含めていかに増やしていくかの計画を立てています。

G「鈴虫の里」先進地視察
すでに「鈴虫の里」として町おこしを実践されている長野県北安曇郡松川村を視察して、勉強してきました。

H珠洲市における鈴虫の生息調査
第二の「鈴虫の里」を目指すため、実際珠洲市にどれだけの野生の鈴虫が生息しているか実態調査を行ないます。環境の変化に敏感な鈴虫だけに、珠洲の自然環境調査にも役立ちます。

次年度以降の計画
今年度の事業を引き続き継続させながら、新規の事業実現のため努力します。
スズムシランド珠洲友の会発足
・ 珠洲市内での観光地の売店等において販売開始
・ 鈴虫を生かしたのと鉄道の無人駅舎の活用や空家・空店舗の活用
・ のと鉄道に貸切列車「鈴虫列車」を運転
・ 鈴虫飼育に必要な珠洲の名産品の活用の研究
・ 市内での飼育の輪をさらに広げる
・ 全国にむけてMADE IN SUZUの鈴虫の通信販売
・ キャラクターグッズの開発・販売


珠洲虫の配布について
能登鉄道友の会では、この「鈴虫の里構想」の実現のため、今年孵化しました鈴虫の幼虫を取りに来られる方に限り皆様に無料で配布しておりましたが、雌だけが産卵して残っているの状態となりましたので、今年(2000年)の配布は終了させていただきます。。
飼育方法などわからない事がございましたら、ご遠慮なくご連絡下さい。できる限りのご指導をさせていただきます。
今後とも、皆様とともに、この自然豊かな珠洲市を守っていくためにも、「鈴虫の里構想」にご賛同頂きますようよろしくお願いいたします。


鈴虫日記
珠洲の鈴虫の生育状況をお知らせしていましたが、今年度はもう全部死にましたので終了させていただきました。
この時期、どういしも鈴虫の鳴き声が聞きたい方は、ホームページで「鈴虫」を検索していたら、鈴虫の鳴き声のキットを発見しました。。発振機による信号を合成して鈴虫の鳴き声を電子的につくりだすものです。関心のある方はhttp://www.kyohritsu.com/CATALOG/KIT/sz64.html までどうぞ。なお、「鈴虫の里」構想にご賛同いただき、鈴虫を持っていかれた方はもちろん、これから鈴虫を飼育してみたい方で、飼育方法がわからなかった時の質問・問い合わせ、また飼育状況などをこちらまでお知らせ下さい。


「すずむしの里」先進地長野県北安曇郡松川村レポート
PARTT
第一回目は8月29・30日に松川村へ訪れました。担当者のご案内で役場内の地下駐車場の鈴虫を全国にむけて発送している現場を見させていただきました。広い場所なのですが所狭しと並べられた衣装ケースに入った飼育ケース。ざっと見ても100個以上はあり圧巻でした。その後、村営の「すずむし荘」に行き温泉施設や宿泊施設、実際鈴虫が販売されている状況をれました。そのあと村の主要観光施設を見たり、実際に鈴虫でむらおこしをなさっている「村おこしこぶし会」の会員の方のお話も聞くことができ、最後に「道の駅 松川」を定休日だったため外から眺めて宿泊先の「すずむし荘」に宿泊。夜は「クリスタルシンフォニー」のコンサートを見て楽しい夜を過ごしました。

村の入り口にある看板。一番低いと思われるこの場所が565mありすでに珠洲市の一番高い山より高い所にあるのです。その環境の中に鈴虫たちが育って、それを村の人たちが守っていく姿、自然豊富な村だからこそできるのでしょう。珠洲だって立派な自然を生かしていきましょう
松川村役場前には立派な鈴虫のモニュメントがお出迎え。役場職員の方々が新庁舎完成を祝って贈ったものだとか。でも正直言って小さい子供は怖がりそうなくらい精工に仕上がっています。鈴虫は小さくて鳴き声がきれいだから良いのであって、実際大きくしてみると怖いですね
村内に立っている案内看板にもきとちんとリン太・リンリンのキャラクターが使用されている。見ていても楽しい愛嬌のあるキャラクターです。 
JR東日本大糸線の駅「信濃松川」が村の玄関口。駅は交換設備も整い、役場までも徒歩数分。何の縁かしらないが、ここ松川村は「花とすずむしの里」と駅の看板に書いてある。「花の里」は珠洲と同じであるが、町の中での花の数や目立つ度合い・また取組み方からいくと松川村の方がはるかに上である。
駅の待合室にはもちろん鈴虫が飼育展示されている。管理は観光協会の方がされているらしい。いたずらの心配は?の問いに「全くない」とのことである。これが珠洲であったらどうなっているか目に見えてくる。それだけ、珠洲の人間のマナーが悪いのである。
ゆうパックを使った鈴虫の全国発送も行なっています。雄3匹雌3匹が入ってすぐ飼育できるようになっています。容器の前面に貼ってあるのは松川村の鈴虫キャラクター「リン太」「リンリン」をシールにしてあります
役場の地下のスペースを利用して、ここから全国にむけて鈴虫が発送されていきます。この白いケースが100個強ならんでいる光景は圧巻でした。住民主体ではじめられた「鈴虫」による村おこしが、今や行政も一帯となった村ぐるみで行なわれているのに感心しました
夏から秋にかけては、クリスタルシンフォニーコンサートが原野のど真ん中に、夜鈴虫の鳴きを聞きながら行なわれます。飾りたてないアットホーム的な雰囲気の中で行なわれます。やっぱり田舎は田舎のスタイルで通していくのが一番だと思います
「鈴虫の里」「リン太・リンリン」グッズもたくさん揃って販売されています

PART U
 第二回目の視察は11月7・8日に行ってきました。道中の紅葉がとても綺麗で見とれてばかりいました。今回は前回見れなかった「道の駅 松川」での展示風景や越冬施設をメインに見て、そのあとは役場の方や「村おこしこぶし会」のお話をお聞きして、村内のまちづくりに鈴虫がどういうふうに使われているかの様子をじっくりと見て、「すずむし荘」に宿泊、「鈴虫の里グッズ」を買いあさってきました。

前回来た時には、「もう少しで達成しそうなんですよ」と言っておられたが、すでに人口一万人に達成していた松川村。松本市のベッドタウンとしてこりからも伸びか期待されているとのことです。自然が多く残る「鈴虫の里」が伸びていく街であることはすばらしいことです。
長野冬季オリンピックにあわせて建設された道路沿いの松川村内に設けられた北アルプスを一望、安曇野を満喫できる道の駅「寄って停松川」では至るところにリン太・リンリンがお出迎え。村のマスコットとして完全に定着しているようです。もちろんシーズンには売店には鈴虫が販売されています。 
かなり立派な施設の道の駅です
道の駅「寄って停まつかわ」の店内一角には「すずむしの里 松川」のコーナーが設けられており、建物内には一年中鈴虫が鳴いているのを聞くことができますし、実際にその姿を見ることができます。大きなパネルで松川村の鈴虫についての説明もされていました。その前には「鈴虫の里」グッズも販売されています。
道の駅「寄って停まつかわ」の店内の鈴虫の展示コーナーをプライベートルームとなっている後から見たところ。室内は外気から遮断された状態になっており、照明から出る熱によって一年中ほぼ一定の温度が保たれており、外で雪が降っていようがうだるような猛暑であろうが関係なく鈴虫を見ることができます。飼育容器の中には地元産の竹炭のPRも兼ねて入れられて展示してありました。
道の駅「寄って停まつかわ」にあるリン太のモニュメント。とっても可愛く一緒に写真を撮っていく観光客が多かったです。
ここが秘密?の飼育室。ヒーターや冷暖房装置など完備しており、温度管理がきちんとなされていてここから「道の駅」の展示室用に常時展示可能なように一年中孵化・成長をくりかえしていくのだとか。鈴虫は秋!という定説をくつがえす部屋ではあるが、何も違和感がないのも「鈴虫の里」ならではではのこと。。
ここが松川村「鈴虫の里」発信の最前線基地といえる越冬用の基地。秋、雌が産卵を終えた容器を役場から順次ここへ運ばれて越冬準備にかかり、初夏孵化するまでここで過ごす。場所によって孵化する時期も違ってくるらしく、その微妙な調整によって松川村の施設での販売はもとより全国に出荷する時期も長期にわたってすることが可能となるのだという。この時期まだ棚はガラガラだがもう少しすると歩く場所もないくらいに部屋いっぱいになるのだという。
地域情報の発信基地「寄って停まつかわ」定休日は毎週水曜日です。
マンホールの蓋。ここにもリン太が使用されている
道路沿いに点在する怪しい?白い物体
実は「鈴虫の里」らしく鈴の形をした石
溝の蓋一つ一つにもリン太がいた!
村内の至る所の鉢植えには「すずむしの里」のロゴの入った鉢植えが置かれていて「花の里」松川もPRされている。車止めにはコンクリート製のリン太デザインの凝ったものが。
車止めのアップ

二度にわたる視察を快く受け入れていただいた松川村役場の方々をはじめ、「村おこしこぶし会」他関係の皆様方いろいろとご協力いただきましてありがとうございました。